滋賀県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 58
IBDの病態形成における腸内細菌叢の役割と 今後のGMAへの期待
滋賀医科大学 消化器内科 講師
西田 淳史 先生
炎症性腸疾患(IBD)の病態形成をはじめとして、腸内細菌叢の乱れである"Dysbiosis"が生体に与える影響について、世界各国で研究が行われています。腸内細菌叢をターゲットとした治療に関してもDysbiosisの解消に向けた糞便移植の臨床研究が数多く実施されており、比較的安全性が担保されている治療法として、特に潰瘍性大腸炎(UC)に対する効果が多く研究されています。そこで今回は、IBDにおける腸内細菌叢研究の現況についてご解説いただき、併せてUCの治療上の課題やGMAの活用法についてお話を伺いました。