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医療関係者の方へ

GMAのこれまでとこれから

GMAのクリニカルパール探求

顆粒球吸着療法(GMA)は、2000年の保険適用以降、多くの臨床経験とエビデンスを積み重ねてきました。そこから導かれた貴重なGMAの知見や、参考となるクリニカルパールについて、GMA治療をリードされてきた全国の先生方より、動画シリーズ『GMAのベストプラクティスを目指して』およびインタビュー記事シリーズ『GMA 20年をこえる臨床知見からの提言』の二つの形式にて解説いただきます。

IBD:炎症性腸疾患、UC:潰瘍性大腸炎、CD:クローン病、PP:膿疱性乾癬、PsA:乾癬性関節炎(関節症性乾癬)

※先生のご所属先および役職、治療指針等は掲載時点の情報です

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広島県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 67

長期QOLを見据えたGMAによるUC治療戦略

土谷総合病院 消化器内科 医長  田中 友隆 先生

2000年以降のIBD治療は、従来の炎症抑制から免疫抑制を中心とする治療戦略が主流となりました。特に分子標的薬の登場以降、強力な免疫抑制によって、難治例や重症例における治療成績が向上しました。その一方で、長期におよぶIBD治療においては、選択肢が多様化した中でも安全性の面から5-ASA製剤単独による寛解維持が理想とされ、同じく安全性から栄養療法やGMAといった非薬物療法は、現在でも必要な治療として期待されています。そこで今回は、短期的な治療成績に加え、長期的な視点からUC患者さんのQOL向上を図るために、癌や循環器疾患など併存症への影響や、小児における成長障害等を考慮したUC治療について解説いただきました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 66

IBD診療のセンター化による多科/多職種連携推進のポイントとGMAの再評価

東京医科大学病院 消化器内科 准教授
福澤 誠克 先生

IBD患者数が増加を続ける中で、IBD診療は高い専門性を必要とし、さらに外科的介入や腸管外合併症、小児への対応など、様々な診療科との連携が求められます。加えて治療では、薬物療法はもとより、栄養療法やGMAなどの非薬物療法も重要となることから、栄養士や臨床工学技士、さらには臨床心理士などとの円滑な多職種連携も望まれます。このような状況をふまえ、IBD診療のセンター化が進んでいます。そこで今回は、IBDセンターの発足から体制の整備、診療状況の変化などについて、重要なポイントとなる多科/多職種連携の推進を中心に解説いただきました。さらに、UC治療の選択肢が広がる中、現代のIBD治療におけるGMAの役割について、再評価いただきました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 65

IBD治療の選択肢が多様化する状況下の非薬物療法の意義を再考する

JCHO東京山手メディカルセンター
消化器内科 (炎症性腸疾患センター) 部長
酒匂 美奈子 先生

IBD治療は、分子標的薬の登場により選択肢が多様化し、主に難治例や重症例を中心として治療成績の向上につながりました。しかし、分子標的薬の投与にあたっては、感染症をはじめとした予期せぬ有害事象の発現や効果減弱などに対する注意が求められ、一度投与を開始すると中止の判断が困難になるなどの側面も存在します。これらを背景として、IBD患者さんの更なるQOL向上を図るために、栄養療法やGMAなどの非薬物療法と薬物療法の併用に期待が集まっています。そこで今回は、日本有数のハイボリュームセンターにおける非薬物療法の実際と、これまでの知見について総括いただき、さらに女性IBD患者さんに対する診療上の留意点についても併せてお話を伺いました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 64

UC治療におけるT2Tおよび内視鏡検査の実際と GMAへの期待

慶應義塾大学病院 内視鏡センター 専任講師
筋野 智久 先生

UC治療では、設定された治療目標を達成するための治療、すなわち"Treat to Target (T2T)"の概念が一般化し、STRIDE-IIにおいて提唱された「短期的には臨床的寛解」「中期的にはバイオマーカー的寛解」「長期的には内視鏡的治癒」を目指す診療が広がっています。そこで今回は、ハイボリュームセンターにおけるT2Tの実際について、内視鏡検査の実施頻度や各種バイオマーカーの活用法、治療強化のポイントなどを中心に解説いただき、併せてUCの寛解維持療法を含むGMAへの期待についてお話を伺いました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 63

IBD診療における多科多職種連携/地域医療連携の 意義とGMAが果たすべき役割

聖マリアンナ医科大学 消化器内科 教授 内視鏡センター・センター長 安田 宏 先生 (写真左)
聖マリアンナ医科大学 消化器内科 助教 加藤 正樹 先生 (写真右)

長期に及ぶIBD診療では、患者さんのQOL向上のために、医師をはじめとして看護師や薬剤師、栄養士、臨床工学技士など、多職種連携による集学的な医療が求められます。さらにIBD診療では、発症患者数の多い小児科はもとより、手術や腸管外合併症の際の外科や皮膚科、整形外科など多科による円滑な連携もQOL向上に大きく寄与します。一方、地域医療連携も患者さんの速やかな紹介による早期治療介入やその後の逆紹介のために重要であり、更には交通アクセスに優れた連携施設における土曜日のGMA施行など、患者さんの生活に寄り添う点でも期待が集まっています。そこで、今回はIBD診療における多科多職種連携および地域医療連携を積極的に推進されている大学病院より、連携の実際やノウハウについてお話を伺いました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 62

GMAをはじめとしたIBD診療における 患者QOL向上のための施策

町田胃腸病院 副院長・内視鏡センター長
寺本 忠 先生

IBD患者さんのQOL向上のためには、治療の効果や安全性はもとより、侵襲の少ない検査や診療へのアクセスの良さなど治療以外の負担軽減も望まれています。そこで今回は、癌化サーベイランスなど長期フォローアップを行う上で重要となる患者QOL向上のための取り組みに関して、Webによる内視鏡予約やジェンダーを考慮した内視鏡専門医の存在など、様々な施策の実際について伺いました。さらに、GMA施行時の工夫やUC維持療法における可能性についても併せて解説いただきました。

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東京都アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 61

潰瘍性大腸炎関連腫瘍の サーベイランスおよび治療の現況と GMA維持療法の可能性

虎の門病院 消化器内科(胃腸) 医長
松井 啓 先生

UCは罹病期間が長くなると慢性炎症を背景としてDysplasia発症のリスクが上昇するため、UC関連腫瘍(UCAN)の早期発見に向けた、内視鏡による定期的なサーベイランスが重要となります。この際、炎症が持続する粘膜では病変の発見も困難になることから、可能な限り炎症がコントロールされた状態での内視鏡検査と、その安定状態を持続させることによる発癌リスクの抑制が望まれています。そこで今回は、UCANに対する診療の実際について、標準治療となる全大腸切除術以外の選択肢も含め、最新の知見とこれまでの臨床経験から解説いただきました。さらに、UCの寛解維持療法におけるGMAへの期待についても併せて伺いました。

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北海道福岡県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 60

北と南のエキスパートが語る IBD診療の現況とこれからの未来像 【後編】IBD診療のこれからの未来像

札幌医科大学医学部 消化器内科学講座 教授 仲瀬 裕志 先生 (写真左) 
福岡大学医学部 消化器内科学講座 主任教授 平井 郁仁 先生 (写真右)

前回の対談【前編】では、大きな変革の時を迎えているIBD診療の現在に関して、これまでIBD診療をリードされてきたお二人の先生方よりお話を伺い、臨床における実情と課題、更にその対策について解説いただきました。そこで今回の後編では、前編の討議を踏まえ、今後のより良いIBD診療の未来を構築するために、必要となる知見や体制に加え、情報テクノロジーの活用など、COVID-19の経験等に基づいた新たな展望についてお話を伺いました。

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北海道福岡県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 59

北と南のエキスパートが語る IBD診療の現況とこれからの未来像 【前編】IBD診療の基本を見直す

札幌医科大学医学部 消化器内科学講座 教授 仲瀬 裕志 先生 (写真左) 
福岡大学医学部 消化器内科学講座 主任教授 平井 郁仁 先生 (写真右)

近年のIBD診療は、カプセル内視鏡などのモダリティや便中カルプロテクチンなどバイオマーカーの新規開発に加え、様々な機序の分子標的薬の登場による治療選択肢の多様化など、大きな変革を遂げました。さらに、多科多職種連携や地域医療連携の推進、共同意思決定(SDM)の一般化、STRIDE-IIにおける治療目標の設定など、IBD診療を取り巻く環境も変化の時を迎えています。そこで今回は、IBD診療をリードされてきたお二人の先生方よりお話を伺い、IBD診療の現在と未来について総括いただきました。その前編では、現在のIBD診療の基本について見直し、再評価をお願いしました。

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滋賀県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 58

IBDの病態形成における腸内細菌叢の役割と 今後のGMAへの期待

滋賀医科大学 消化器内科 講師
西田 淳史 先生

炎症性腸疾患(IBD)の病態形成をはじめとして、腸内細菌叢の乱れである"Dysbiosis"が生体に与える影響について、世界各国で研究が行われています。腸内細菌叢をターゲットとした治療に関してもDysbiosisの解消に向けた糞便移植の臨床研究が数多く実施されており、比較的安全性が担保されている治療法として、特に潰瘍性大腸炎(UC)に対する効果が多く研究されています。そこで今回は、IBDにおける腸内細菌叢研究の現況についてご解説いただき、併せてUCの治療上の課題やGMAの活用法についてお話を伺いました。

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