青森県アダカラム
インタビュー記事シリーズVol. 54
IBDの病態解明に向けた新たなアプローチと今後のGMAへの期待
弘前大学大学院医学研究科
消化器血液内科学講座 教授
櫻庭 裕丈 先生
IBDの発症機序や病態の解明は、新たな治療の創出にも寄与することから、炎症の成立および増悪をはじめとして腸管粘膜のバリア機能や腸内細菌叢など、多岐にわたる研究が世界中で行われています。これら近年の研究結果から、IBDの病態は疾患感受性遺伝子を代表とする"遺伝的要因"、食事や衛生などの"環境要因"、腸内細菌叢も関与する"粘膜免疫応答"が相互に作用して形成されると考えられています。そこで今回は、現在のIBD病態解明に関するTopicsと新たな治療の可能性について解説いただき、併せてIBD病態を鑑みたGMAへの期待について伺いました。